さて、タンカンの収穫は全て終了したのですが、続いて剪定作業が
すぐに 始まります。

そうすでに次の新芽、花芽ができ始めているので、ここで遅れては
次年度の収穫に影響がでてしまうのです。

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で、この剪定。
ある意味、柑橘の栽培で最も重要な作業と思うんです。

例えば、肥料をやり忘れても前年の栄養が残っていたり、その年だけは
収量が減るのを仕方ないと思えばいいんです。

農薬を忘れても (当方は無農薬ですが) 病害跡が増えたりするだけです。

でも、剪定を間違えると、来年だけでなく3年後、5年後、10年後まで影響が
でてしまいます。

例1(当農園ではありませんが)

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このように縦長のっぽでホウキのようになってしまうケースや

例2(当農園ではありませんが)

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枝を伸ばし過ぎて葉付が悪く、ひょろひょろした細い枝ばかりとなってしまうと
これを作りかえるのは至難の業ですし、その数年は収穫量も激減、実も
いい実をつけることはありません。

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で、これは当農園の樹です。

がっしりとして、緑も濃く、葉も多い、その上こじんまりをまとまっているのが
おわかりいただけるかと思います。

ま~こんな感じになるよう、まだ小さい枝を見て、その3年後、5年後を想像し
また、日当たり、実がついた時の様子(例えば実で重くなった時に地面に
つかないか、枝が重なって折れないか等) を考えて一本一本切っていくんです。

ま、そういうわけで、当農園は
バカみたいな安売り はしていません。
愛情込めて丁寧に育てていれば、そんな値段?? ってありえないです。

 「屋久島南部のタンカンは美味しい」 って数年前から
書いて売っていたのですが、今年はぞろぞろ同じ文言で売り出しているのが
いるんです。
人まねしないで自分の言葉で売ってね~とよく思いますが、もうひとつ大事な
ことは、「屋久島南部は全て美味しい」 のではありません。
きちんと手入れをし、樹が健康に保たれているからこそ、美味しい実が
つくんです。