まずは、この記事。

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先日の新聞に載った記事なんですが、「GWの≪遭難≫者増加傾向」
とあります。

で、記事を読んでいくとそれは違うんじゃない?と思ったので
たまにはまじめに書いてみます。

この記事には、GW期間中の遭難者が増えているとのこと。
2010年~12年 には1~2件
13年 3件
14年 5件
15年 4件 発生しているとのこと。

でも、この期間の縄文杉登山者数は
13年~15年で 4000名前後とあります。 つまり少ないとされている
10年から12年は統計の数字が記載されていません。

分母の数字を表示しなければ、いくら分子の数字の増減を言っても
片手落ちだと思うんですよね。

また、13年には死亡事故が2件あったと記載されているのですが
これも内容を読んで ?って感じなんです。
1件は63歳女性が急にふらついて倒れ心肺停止。 もう1件は81歳!
の男性の心肺停止。

これは≪遭難≫ではないんじゃないですか???

当館にも色々なお客様がお泊りになりますが、81歳であれば強引にでも
縄文杉登山はやめていただいて、ほかのスポットをお勧めしています。

また、GW期間中は通常期間の5~10倍以上の方が登山するので
これも分母がかなり違うので、増加傾向とはいえないと思うんです。

もちろん≪慎重≫は当たり前です。
革靴やサンダルのようなもので登山する人、ビニール袋に荷物を入れて
登山する人もいて、これは論外なんですが、このいたずらに人を
不安にさせるような記事
についてはちょっとおかしいと思っています。
これが、≪怪我≫、≪アクシデント≫といった表現ならわかるんですが・・・

PS こういった内容を書くと、亡くなった方に失礼とか不謹慎といったことを
言う方がいるんです。
決して、そういった意味でなく、いたずらに人を不安にさせる記事や、
不正確な記事についておかしいし、間違っていると言いたいことをご理解
ください。