さて、前回は「品種改良された果樹で、無肥料はありえない」
という事を書きました。

で、今回は無農薬栽培についてです。

最近、無農薬ですと記載されたものをよく見かけますが、
当方で栽培しているタンカンについても、無農薬の標記が
非常に多くなっています。

で、この無農薬。
今の時期に、毎日果樹園に出ていない、作業していないところは
嘘でしょう、と思っているんです。
ま~単純に放置して、たまたま収穫できたらOKってな
ところはおいといて、本当に無農薬で営利栽培しようと思うと
この時期は非常に重要な時期なんです。

春先の暖かくなる時期は、害虫の発生が始まり、病気もでてきます。

で、前回と同じで人に置き換えて考えてみてください。
風邪を引いた時に、薬を飲んで治す人・・・農薬を撒くこと
安静にし、よく寝て自然に治るのを待つ人・・・無農薬
ってな感じでしょうか。

そして、大事なことは薬を飲まない人=無農薬の場合は、風邪を
ひかないよう予防したり、ちょっと調子が悪いと思ったら早めに
休息をとったり、栄養のあるものを食べたりってしませんか?

植物も一緒です。
病気の葉を見つけたら広がる前に摘葉したり、害虫は増えないうちに
みつけ駆除したり、葉の色が悪くなっていればEM散布をしたりと
しているんです。
当然、害虫は一度駆除すれば、2度と来ないわけではありません。
病気も気づかないうちに蔓延します。
だから毎日のように点検し、一本一本、一枝ごとに見ていく必要が
あるんです。

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こういった丸まった葉のみを切り取ります。

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葉の裏も点検し、虫がはいったような葉だけを取ります。

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こういった茶色(病変)した葉を取り除きますが、新芽や元気な葉は
丁寧に残します。 ↓ こんな感じです。

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こういった葉っぱ一枚ごとに必要な作業が無農薬栽培に必要なこと
であり、これは日々毎日の確認、作業が必要なことなんです。

でも、周囲を見渡しても、収穫疲れかどうかはわかりませんが
人を見かけない。。。。

帰宅途中に遠回りして、色々な果樹園を見に行くのですが見かけない。

ま、他の人のことはいいか、自分の満足出来るものを作り続けたい
ですね。

PS ↓ これは、洋ナシの花。
 果樹園もそろそろ花盛りです。


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